「栗田昌裕の 眠っている力を引きだす超気功法」


(前書きより)
 人間は主観的な意識体験としての心を持っています。それと同時に、客観的な体験としての体も持っています。
 この心と体の溝はかなり深いものです。両者の関係は決して単純なものではありません。気功法とはその溝を探求し、埋める実践的な方法論です。
 気功法は、能力開発法SRSの重要な一部門になっています。本書の冒頭では、気功に関する一般的な内容について述べていますが、本書のほとんどの部分はSRS気功法に独自な内容を述べています。したがって、本書は、中国の伝統的な気功を紹介するためのものではありません。
 SRS気功法は、心と体が互いにどのように影響し合うかを観察し、それを活用することによって成立します。その影響のし合う様子は「ひびき」としてとらえられます。「ひびき」がきちんとわかるようになれば、心と体がこれまでとは違ったものとして感じられる体験も生まれてくるかもしれません。
 本書を通じて、皆さんが気功の活きた体験に触れ、心身を健康的に高めるコツを知り、日常生活に役立つ気功法の技術を学ばれることを祈ります。


KKロングセラーズ。2002年初版。
定価:950円(税込)。